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登山ガイドオフィス サントレイル / 石島竜平の山道ブログ

屋久島①

2020/3/2-5

ハイシーズン前の屋久島にいってきました!

 

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初日は屋久島の東側にある町、安房(あんぼう)に1泊。翌日の早朝から1泊2日で登山に行きました。安房は宮之浦に続いて屋久島で2番目に大きな街?です。

 

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登山のルートは淀川登山口から宮之浦岳を経由し、縄文杉を拝んで白谷雲水峡に下山。

下山後は宮之浦にある宿に宿泊。

 

最終日は屋久島を半日観光して再び飛行機で帰路へ。

 

 

交通手段

屋久島へのもっとも一般的な行き方は、鹿児島まで飛行機、鹿児島から屋久島は高速船もしくはフェリー。

 

今回、私は羽田→鹿児島→屋久島と移動は全て飛行機を使いました。

高速船やフェリーを使うと空港からフェリー乗り場までの移動が面倒だったのと、高速船が思っていたより高かいんです。

 

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↑鹿児島から屋久島までの飛行機。50人乗りくらいだったかな?

 

 

高速船の値段は片道9200円、往復16600円なので意外に高いんです。

所用時間は往路3時間、復路2時間30〜45分。

 

フェリーの値段は往路5200円、復路4700円で合計9900円。

所用時間は往復ともに約4時間です。高速船に比べて時間が掛かるぶん安いようです。

 

※高速線は1日7便ほどありますが、フェリーは1日1便しかありません。

 

 

移動に時間をかけたく無い方には、飛行機がオススメです。

乗継の良い便を選べば、東京から屋久島まで5時間かからずに着けるみたいです。

 

もしも75日以上前から、計画できるのであればJALのウルトラ先特で購入するのが1番安く屋久島に行く方法になると思います。

※鹿児島 ←→ 屋久島間の飛行機はJAL系列しか飛んでいません。

下記サイトも参考になるかも。

https://o-senyakushima.net/access-ship/

 

 

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あとはオリオンツアーなどのパッケージツアーで交通手段や宿、レンタカー等をまとめて予約する手もあります。

 

私はオリオンツアーを使用しました,羽田からの往復飛行機利用の1泊4日プラン。

1泊目はツアーに含まれた宿に宿泊。
2泊目は登山のため山小屋泊。
3泊目は下山口側に自分で宿を予約。

 

3月上旬で、東京〜鹿児島〜屋久島の往復の飛行機代と民宿1泊2食付きで1人40,000円ほどでした。

※時期や平日・休日、宿のグレードにより変わります

 

宿1泊込みなので自分で飛行機やフェリーを予約するよりだいぶ安いです。

安い分、鹿児島空港で2時間の乗り継ぎ待ちがありましたが。

 

 

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鹿児島空港からの霧島の山なみ

 

 

今回は4日間の旅行でしたが、時間とお金があるなら1週間〜2週間ほど滞在したかったというのが本音です。

 

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屋久島は縄文杉や白谷雲水峡のハイキング、宮之浦岳の登山ばかりが注目されがちですが、他にも魅力的なものが沢山!

 

SUPやカヤック、カヌー、沢登りなどのウォーターアクティビティや花崗岩の島ならではのクライミング!

ウミガメの産卵まで見られちゃいます。

 

他にも滝があったり、、

ん〜!魅力がいっぱい!!

 

 

 

かくいう自分は宮之浦岳〜縄文杉〜白谷雲水峡縦走の王道コースでしたが。笑

 

 

 

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アバランチビーコン講習

新型コロナウィルスで世間は大変なことになっていますね。世間全体として、もう少し心に余裕を持ちたいですね。

 

 

さて、今年は暖冬でどこのスキー場も雪不足。

 

スキーや雪山登山をしないひとは、屋根の雪下ろしや雪掻きが無くてハッピーかもしれませんが(´-`).。oO

 

 

 

今回はBCスキーや雪山登山に必携する、三種の神器と言われるアバランチビーコン、プローブ、ショベルの使い方講習です。

 

先日、白馬にてBCスキー中に雪崩事故に巻き込まれて1人が完全埋没したそうです。

 

ビーコンは所持していたそうですが、出発時にビーコンチェックを怠ったようでスイッチはオフ。

それでも近くにいた方々のプロービング捜索によって、3時間後に無事救出されたようです。

 

完全埋没でビーコンがオフだったにも関わらず助かったのは、エアーポケットなどの条件に恵まれたそうです。

 

通常であれば、埋没から15分以内に救出しないと生還率がグッと下がってしまうと言われるので、BCスキーや雪山登山に行く際は必ずビーコンを携帯しましょう。

もちろんオンにした状態で。

 

 

 

話は戻って今回は東京からのお客さん!

 

ビーコン、プローブ、ショベルを購入したが、使った事がないので教えて欲しいとの事でした。

スキーもしたいという事だったので、雪を求めて遥々志賀高原まで来ていただきました。感謝感謝です。

 

1日目はお昼過ぎまで一緒にスキーをして楽しみ、宿で温泉に入ってから部屋で事前の講習。

2日目は実際に雪上に行き、ビーコンやプローブの捜索練習。

 

1日目は1800mを超えるスキー場でも夕方から雨予報。14時ごろにスキーを切り上げ大正解。駐車場に戻ったタイミングで雨が降り始めていました。

 

その後、宿に戻り温泉でゆっくりしたあとに、雪崩についてや、ビーコンの特性、ビーコンを使用した捜索の流れを机上で勉強。

 

翌日は湯田中の宿を8時半頃出発しましたが、志賀高原への山道が渋滞の模様。

ノーマルタイヤなのか、登れなくなった車が道の途中でチェーンを巻いていたのが原因です。しかも1台、2台の話ではなく、10〜15台くらいはいたと思います。

 

皆さんチェーンは急坂の前にあるチェーン着脱場で装着しましょう。

 

 

渋滞を抜けて、スキー場近くの雪上で講習です。

 

①雪山に入る際のビーコンのチェック方法

②プローブの使い方

③ビーコンの使い方

④捜索の流れ

 

こんな感じの内容で講習をさせて頂きました。

 

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百聞は一見にしかず!

 

机上で説明を聞くだけだと簡単そうに感じますが、実際にやってみるのとでは違います。

 

5分で見つけて10分で掘り出す。

トータル15分以内の救出を目指すわけですが、その難しさも感じられます。

 

とくに掘り出し作業は想像以上にキツい作業です。実際、50cm埋没しているだけでも、1人で15分以内に掘り出すのは大変です。

 

BCに入る以上、雪崩にあう可能性は誰にでもあります。

その時に少しでも生存確率を上げるために、少なくとも3人以上で入ることが大切です。

 

 

実際に練習することで、ビーコンの使い方を確認するのはもちろん、雪崩の怖さを考えることが出来ます。

毎年シーズン始めに1回くらいは練習したいですね。

 

 

 

最後はおまけ程度に、スノーソーで雪のブロックの切り出しもやりました。


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これが結構楽しいんですよ。

テントの周りに風除けを作ったり、イグルーを作って遊んだり!

いくつなっても雪遊びは楽しいものです。笑

 

 

 

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クサリ場の支点

 

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ほとんどの人が信じて疑わずに使っている登山道のクサリ。

 

長い年月をかけて、こんなになっちゃったみたいです。

 

ちなみにこれは八海山です。

 

八海山はかなり危険な場所に登山道があるので、クサリを使っていて、それが切れたりしたら高確率で死んじゃいます。

 

もちろん全てがこの写真のようなものばかりじゃないですけどね。

 

でも全国各地のクサリ場、よく見たら上の写真のようなものが、いっぱいあるので要注意!

 

 

 

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有明山

 

 

クサリがサビサビで明らかに古ければ、

『これ大丈夫?』って疑う心が生まれるので、まだいいんだけど、、、

 

場所によってはクサリはステンレスでピカピカなのに、それを止めているアンカーだけがサビサビボロボロだったり、なぜかクサリの先が古いロープに繋がってたり。

 

 

みなさん!クサリを使う前には、少し疑って、確かめてみましょーね

 

 

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