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登山ガイドオフィス サントレイル / 石島竜平の山道ブログ

BCクロカン

2020/3/22

 

少し前のことですが、お客さんと一緒に志賀高原でBCクロカンを楽しんできました。

 

BCクロカンは通常のバックカントリースキーとは違って、

雪山に登るというよりも、山の麓やスキー場近くの森や雪原を楽しむ道具と思ってもらうといいと思います。

上級者であれば難しいところに滑りに行ったりもするのかもしれませんが。

 

BCクロカンとは、ザックリいうと雪の上を歩けるスキー。

 

普通のスキーとは違ってプラブーツではなく革靴です。さらにカカトも固定されていません。

そして板には後ろ方向に滑らないような鱗状の加工があります。

 

 

 

そのため、前には滑れるけど後ろには滑らないようにできているので、歩くことができます。急坂でなければ登ることも可能です。

 

文章で説明しても、ちょっと伝わり辛いかもしれませんね。

 

 

下の写真のカカト部分に注目!

 

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 こんな感じでカカトが固定されていないんです

 

 

 

BCクロカンのいいところは、なんといっても歩行性と滑走性の両方が備わっていることです。

 

 

通常のBCスキー(バックカントリースキー)ではシールという滑り止めをスキー板に貼り付けて登り、下りの滑走時にはそのシールを剥がして滑ります。

 

そのため、アップダウンがある場所では貼ったり剥がしたりが面倒というデメリットがあります。

もちろんメリットは板に滑止めの加工がなく、ブーツが固いので滑走性が高いこと。

シールを使えば斜面を登る力も高くなります。(BCクロカンでもシールは使用できますが)

 

 

それに対して、BCクロカンは板自体に後ろ方向への滑り止め加工がされているので、面倒なシールの着脱の必要がありません。

そのため、細かいアップダウンがあっても何も使わずに登ったり滑ったりできるんです。ただ滑るのは通常のスキーよりも難しいです。

 

 

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スキーを履いたまま登ったら ↓ ↓ ↓

 

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ひゃっほー

 

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緩斜面でも楽しめちゃう

 

 

滑らなくても、森の中や雪原を歩くだけでも楽しめちゃうのがBCクロカンのいいところ。

 

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雪の上を歩いて楽しむ道具で有名なのがスノーシューだと思います。

 

 

BCクロカンも同じように雪の上を散策して景色を楽しむこともできますし

さらに滑って楽しむこともできるので、二度楽しい!

 

 

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誰でも楽しめちゃうBCクロカン!オススメですよ〜

 

 

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長野県安曇野市在住の登山ガイド。

関東近郊の低山から憧れの北アルプスや南アルプスまで様々な山をご案内いたします。登山未経験者の方もお気軽にお問合せ下さい。

 

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