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ライチョウの保護増殖?

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先月の2月27日にさいたま市で開かれた環境省ライチョウ保護増殖検討会で、来年度の乗鞍岳から中央アルプスへのライチョウ20羽の移入が決まったそうです。

少し長くなってしましましたが、是非ライチョウが好きな人、興味のある人、知らない人もリンクの記事と併せて読んで欲しいです。

 

乗鞍岳から中アへ放鳥 ライチョウ復活へ – Nagano Nippo Web

 

ライチョウの群れ復活を、中央アルプス | 南アルプスNET|南アルプス市芦安山岳館

 

一般の人が上記の記事を読んだら、

「なんかいいことするんだな」と思うんだと思います。

 

 

中央アルプスライチョウが戻れば、観光の面では良いことのなのかもしれません。

でもテレビや新聞が取り上げていること、環境省のやっていることの全てが正しくて良いことではないということを知ってもらえたらと思います。

 

 

まずはじめに、中央アルプスライチョウは約50年前に絶滅したとされています。
それが2018年に中央アルプス駒ヶ岳にて、乗鞍岳から飛来したとされるライチョウの雌一羽が確認されました。

ライチョウは飛べないと思っている人が多いですが、他の鳥に比べて得意でないだけで実際には飛べます)

 

そして昨年2019年に環境省ライチョウ保護増殖事業の一環として北アルプスライチョウの有精卵6個を、中アの雌のもとへ人の手で移動し、5羽のヒナが生まれました。


でもそのヒナたちは10日で全滅。
原因は天敵による捕食や悪天候などと考えられています。

 

それなのに今年は乗鞍岳ライチョウ約20羽を中アに移動させることが決まりました。


天敵や天候などの環境の調査および改善がきちんとされないままにです。

(たぶん1年やそこらで環境が改善されるわけがないですし、調査もそんなに簡単に終わるものではないからです)

 

これから中央アルプスに移入されるライチョウは、生存率の低いヒナの期間はゲージで守ると言っていますが、その後、ライチョウの成鳥の数が増えたところで、その成鳥たちが産んだヒナは天敵に食べられないのでしょうか?

これから先、ずっとヒナの期間は人間がゲージで保護するのでしょうか?

北岳で行っているゲージでの保護も同じことです)

 

人間が守り続けて、数を増やすのは可能かもしれませんが、最後は自然繁殖でライチョウが種として存続していかなければ意味がありません。

 

 


ライチョウ保護増殖検討委員であり、信州大学名誉教授の中村氏は下記の学会誌でこう述べています。

 

中村浩志(2007)ライチョウ.日本鳥学会誌 56(2): 93-114.
中央アルプスには,今から40 年以上前の1965 年ごろまでは生息が確認されていたが,その後絶滅している(羽田1979).原因は,駒ケ岳にロープウエーを架けたためで,年間数十万人が入山した結果,高山に残された残飯を求めキツネ,テンMartes melampus,ハシブトガラスCorvus macrorhynchos が高山に侵入し,ライチョウの卵,雛,成鳥を捕食したためと言われている.」

 

 
上記の論文内で、絶滅の原因はキツネやテンなどの捕食者の増加であると言っています。

ではその後、捕食者増加の問題は解決されたのでしょうか?

 

ライチョウの生息域である高山環境は、温暖化と共に天敵となるキツネやテンなどの数が年々増えていると言われています。シカやサルも高山帯に上がり、その食害による影響もあるはずです。

50年前よりも状況が良くなっているとは思えません。

 

 

ちなみにリンク記事の最後に、「捕食動物の捕獲も行い、生息しやすい環境をつくると書いてあります。

え?まだ環境整ってないのにライチョウを移入させちゃうのってことだよねそれ。

どうせやるなら、先に環境を整えてからにするべきでは?

 

そしてライチョウの住みやすい環境を作るためならなんでもありなのか?

テンやキツネ、カラス、サルなどは駆除してもいいのか?という問題もあります。

 

 

 

 同中村氏はリンクの記事の中で

「4家族の集団(ライチョウ20羽)が確保できれば、その後の自然繁殖などでさらに個体数の増加が見込める。5年後には100羽の生息も可能ではないか」と言っています。

 

根拠はなんなのでしょうか?

天敵や環境といった問題はいったいどこに行っちゃったのでしょうか?

中央アルプスライチョウが絶滅した根本的な原因はどうでもいいんでしょうか? 

 

 

 

何も根本的に解決されずていないのに、ライチョウ移入の計画決定。

 

 

とりあえず中央アルプスにメスのライチョウが飛来したことで話題性があるからやり始めちゃった感が否めません。

国の税金を使ってやっていることが、こんなにずさんでいいわけありません。残念です。

 

 

 

もちろん私もライチョウに絶滅してほしくありません。

だからこそちゃんとした保護増殖事業をして欲しい。

 

絶滅した中央アルプスに人の手で無理やりライチョウを増やすことよりも、

北アルプス南アルプスに今生きているライチョウが絶滅しないように力を入れるなど、他にやるべきことがあるはずです。

 

 

環境省にはもっと多くの有識者を集めて、ちゃんとした議論や研究をもとにライチョウの保護増殖事業を行ってほしいものです。

 

 

 

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最後になりましたが、私は研究者ではありません。私の尊敬する研究者・有識者から今までに教えていただいた知識をもとに、私なりに考えて書きました。


あくまで私見であり、書いた内容が全て正しいとは言いません。

でも、そんなに的外れなことを言っているつもりもありません。


これを読んで、シェアしたいと思った人は是非お願いします。

 

 

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 ピヨピヨ

 

 

 

 

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屋久島④島一周観光

 

san-trail.hatenablog.com

 

 2020/3/2-5

 


白谷雲水峡に下山した後はバスで宮之浦の街へ。

 

予約していた素泊まりの宿が「宮之浦」のバス停のすぐ近くで、助かりました。

 

泊まったのは「民宿アース山口」という宿。

 

素泊まりなので、外でご飯を食べる人であればおススメです。かなり安いので心配していましたが、全体的に綺麗で宿の人も親切でした。

宿泊者が使える冷蔵庫やキッチンもあるので自炊も可能です。

 

宿の写真はないので気になる人はアース山口のホームページへどうぞ

 

本来は16時からのチェックインなのにも関わらず、13時半に入れていただきました。

雨が降っていたので助かりました。ありがたや。

 

お風呂に入ってサッパリしたあとは、散歩がてら徒歩10分ほどのスーパーまで買い物に。目当ての『 げたんは 』を購入

『 げたんは 』→ しっとりとした黒糖の麩菓子のような感じ。

屋久島のスーパーで買えば150円ほどですが、空港で買うと300円ほどするので要注意(笑)

 

 

夕飯は近くの「若大将」という居酒屋へ。

一品いっぴんの値段はそこそこしますが、その分しっかり量があって美味しいです。

 

 

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刺身盛り合わせ。二人前。

 

 

 

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鶏の唐揚げ。けっこうデカい

 

 

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わかさぎだったかな?

 

 

個人的には満足でした!

 

 

最終日は屋久島でガイドをしている友人に、島一周を半日ガイドしてもらいました!

ノープランだったので本当に感謝!

 

 

まずは朝一、8時半からやっている新月堂という菓子屋さんのクリームクロワッサンを購入し、益救神社(やくじんじゃ)に参拝。

検索結果

ウェブ検索結果

屋久島観光センターでお土産購入。

朝食にクリームクロワッサンとコーヒーをほおばり、反時計回りで屋久島一周ドライブに出発!

 

ここからはダイジェストでお送りします。笑

 

 

屋久島のビーチ。

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屋久島の西海岸には日本最大のウミガメの産卵地があるそうで、ウミガメの産卵を見るツアーもあるんだとか。

 

 

 

大川の滝(おんこのたき)。

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でかい。人がいるのわかります?

 

 

ヤクザルさんのおしくらまんじゅう

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ニホンザルの亜種?ニホンザルに比べて小さく、雨の多い屋久島に適応して毛が長い。毛が長いことでミノのような役割をするんだとか。

 

 中間ガジュマル。

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NHKの朝ドラ「まんてん」のロケ地。

めちゃデカいガジュマルの木!

 

 

パン・ド・シュクルという屋久島で人気のパン屋でお昼ご飯を購入。

パン・ド・シュクルからのモッチョム岳

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最後は八万寿円という屋久島のお茶屋さんに寄り道

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八万寿園の抹茶ソフトクリーム

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お茶まで付いてなんと200円!

観光地価格にしないところが素晴らしい!ここオススメです。

 

 

 

 

これだけ回って4時間半。

ノープランだったのが、充実の半日観光に代わって大満足。

急なお願いにも関わらずガイドをしてくれた友人に本当に感謝。

 

 

無事13時半の飛行機に乗って帰路につきました。

 

 

 

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屋久島③縄文杉と白谷雲水峡

 

san-trail.hatenablog.com

 

 

2020/3/2-5

 

新高塚小屋を7時前に出発。

高塚小屋から縄文杉は歩いて5分ほど。

 

 

どーん!

 

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広角です

 

樹高25.3m

胸高周囲16.4m

樹齢は2000〜7200年

 参考 → 屋久杉巨樹・著名木 | 屋久島町屋久杉自然館

 

※樹齢は7200年と言われていますが、諸説あるようではっきりとはわかっていないようです。

 

写真だと大きさが伝わりづらいですが、大きかったです。

縄文杉の根を保護するため、20m離れた位置に展望デッキがあります。それ以上は近づけないようになっているのでこの写真も20m離れた位置からスマホで撮っています。

 

 

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ちなみに胸高周囲が16mで直径は5mほどあるそうです。

 

5mですよ。

よく考えてもらうとわかると思いますが、人が3人寝転んでも足りないくらいの幅です。

かなりデカいです。

 

ただ正直な感想はもっと近くで見てみたかった。

それでも神秘的というか、なにか魅了される雰囲気がありました。

 

 

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違う角度からの縄文杉

双眼鏡で縄文杉の角質までしっかりみてやりました!

 

 

百聞は一見にしかず!是非見に行ってください。

 

 

 

 

実は、前日の高塚小屋に着いた日に、水汲みもかねて縄文杉を見に行きました。

(高塚小屋の最寄りの水場は縄文杉のちょっと下です)

写真はその時に撮ったもの。

 

 

ちなみに水場はこんな感じ。縄文杉から下った登山道上にあります。

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縄文杉から下は大株歩道というそうで、縄文杉を始めとした大きな樹木や切株がいっぱいありました。

 

ウィルソン株もまたその一つです。

 

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有名なハート型と私のセクシーショット!w

 

※入口から入って右手前の、ある一点から見ないとハート型には見えません。

これを見つけた人はすごいですね。

 

lovelyって感じです。

 

 

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ウィルソン株の外観。デカいですね

 

 

他にも、夫婦杉や女王杉、大王杉なんていう大きな杉がありました。

 

さらに下っていくと大株歩道の終点(正確には始点)です。

利用者の多い場所なので、綺麗なトイレがありました。

 

 

ここから先はトロッコ道です。

 

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縄文杉トレッキングというと、雑誌の紹介などではトロッコ道を歩くのが魅力の一つになっていると思います。

 

自分もできれば歩いてみたいと思っていました。

皆さん安心してください。

 

嫌と言うほど歩けます。笑

 

 

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荒川登山口からの縄文杉トレッキングだと片道11kmの内の8kmがトロッコ道だそうです

 

 

 

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往復ルートだと22kmの内の16kmがトロッコ道。

なかなかの距離です。

 

ちなみに私は白谷雲水峡に向かうため、途中から楠川歩道(奉行歩道)に入ったので、トロッコ道は2.5kmくらいしか歩いていません。

それでも長いと感じました^^;

 

 

楠川歩道から先はコケが綺麗でいい感じでした。

 

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楠川歩道を登りきると白谷雲水峡への峠に着きます。

その峠から20分ほど登ると太鼓岩という展望ポイントに行けますが、私たちが登った時は霧雨のため、景色はぼちぼちでした。

 

 

 

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私は白谷雲水峡を下りに使いましたが、もし行くのであれば登りに通ることをオススメします。コケの美しい森なので、登りの方が森が綺麗に見えます。

 

下りだとコケが岩の陰になって登りほどは綺麗に見えません。下りに使う人は小まめに振り返って見上げましょう。

縦走の人以外は下りだけってことはないのでしょうけどね。

 

 

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オオゴカヨウオウレン

 

 

白谷雲水峡の最後の方は、綺麗な森やコケ、不思議な樹形の景色を見すぎてお腹いっぱい。

 

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コケの森はしばらくいいかな。笑

 

 

 

13時発のバスにギリギリ乗れそうだったので最後は急ぎ足。

 

 

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飛竜落としの滝?

 

 

最後の最後に雨脚が強まりましたが、この日は運よく雨具を使わずに済みました。

最後の15分は意地で使わなかっただけのような気もしますが。。笑

 

 なんとか13時のバスに間に合い無事に下山。

 

宮之浦岳縄文杉、白谷雲水峡、一見の価値ありでした!

 

 

 

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