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登山ガイドオフィス サントレイル / 石島竜平の山道ブログ

屋久島④島一周観光

 

san-trail.hatenablog.com

 

 2020/3/2-5

 


白谷雲水峡に下山した後はバスで宮之浦の街へ。

 

予約していた素泊まりの宿が「宮之浦」のバス停のすぐ近くで、助かりました。

 

泊まったのは「民宿アース山口」という宿。

 

素泊まりなので、外でご飯を食べる人であればおススメです。かなり安いので心配していましたが、全体的に綺麗で宿の人も親切でした。

宿泊者が使える冷蔵庫やキッチンもあるので自炊も可能です。

 

宿の写真はないので気になる人はアース山口のホームページへどうぞ

 

本来は16時からのチェックインなのにも関わらず、13時半に入れていただきました。

雨が降っていたので助かりました。ありがたや。

 

お風呂に入ってサッパリしたあとは、散歩がてら徒歩10分ほどのスーパーまで買い物に。目当ての『 げたんは 』を購入

『 げたんは 』→ しっとりとした黒糖の麩菓子のような感じ。

屋久島のスーパーで買えば150円ほどですが、空港で買うと300円ほどするので要注意(笑)

 

 

夕飯は近くの「若大将」という居酒屋へ。

一品いっぴんの値段はそこそこしますが、その分しっかり量があって美味しいです。

 

 

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刺身盛り合わせ。二人前。

 

 

 

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鶏の唐揚げ。けっこうデカい

 

 

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わかさぎだったかな?

 

 

個人的には満足でした!

 

 

最終日は屋久島でガイドをしている友人に、島一周を半日ガイドしてもらいました!

ノープランだったので本当に感謝!

 

 

まずは朝一、8時半からやっている新月堂という菓子屋さんのクリームクロワッサンを購入し、益救神社(やくじんじゃ)に参拝。

検索結果

ウェブ検索結果

屋久島観光センターでお土産購入。

朝食にクリームクロワッサンとコーヒーをほおばり、反時計回りで屋久島一周ドライブに出発!

 

ここからはダイジェストでお送りします。笑

 

 

屋久島のビーチ。

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屋久島の西海岸には日本最大のウミガメの産卵地があるそうで、ウミガメの産卵を見るツアーもあるんだとか。

 

 

 

大川の滝(おんこのたき)。

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でかい。人がいるのわかります?

 

 

ヤクザルさんのおしくらまんじゅう

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ニホンザルの亜種?ニホンザルに比べて小さく、雨の多い屋久島に適応して毛が長い。毛が長いことでミノのような役割をするんだとか。

 

 中間ガジュマル。

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NHKの朝ドラ「まんてん」のロケ地。

めちゃデカいガジュマルの木!

 

 

パン・ド・シュクルという屋久島で人気のパン屋でお昼ご飯を購入。

パン・ド・シュクルからのモッチョム岳

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最後は八万寿円という屋久島のお茶屋さんに寄り道

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八万寿園の抹茶ソフトクリーム

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お茶まで付いてなんと200円!

観光地価格にしないところが素晴らしい!ここオススメです。

 

 

 

 

これだけ回って4時間半。

ノープランだったのが、充実の半日観光に代わって大満足。

急なお願いにも関わらずガイドをしてくれた友人に本当に感謝。

 

 

無事13時半の飛行機に乗って帰路につきました。

 

 

 

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屋久島③縄文杉と白谷雲水峡

 

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2020/3/2-5

 

新高塚小屋を7時前に出発。

高塚小屋から縄文杉は歩いて5分ほど。

 

 

どーん!

 

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広角です

 

樹高25.3m

胸高周囲16.4m

樹齢は2000〜7200年

 参考 → 屋久杉巨樹・著名木 | 屋久島町屋久杉自然館

 

※樹齢は7200年と言われていますが、諸説あるようではっきりとはわかっていないようです。

 

写真だと大きさが伝わりづらいですが、大きかったです。

縄文杉の根を保護するため、20m離れた位置に展望デッキがあります。それ以上は近づけないようになっているのでこの写真も20m離れた位置からスマホで撮っています。

 

 

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ちなみに胸高周囲が16mで直径は5mほどあるそうです。

 

5mですよ。

よく考えてもらうとわかると思いますが、人が3人寝転んでも足りないくらいの幅です。

かなりデカいです。

 

ただ正直な感想はもっと近くで見てみたかった。

それでも神秘的というか、なにか魅了される雰囲気がありました。

 

 

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違う角度からの縄文杉

双眼鏡で縄文杉の角質までしっかりみてやりました!

 

 

百聞は一見にしかず!是非見に行ってください。

 

 

 

 

実は、前日の高塚小屋に着いた日に、水汲みもかねて縄文杉を見に行きました。

(高塚小屋の最寄りの水場は縄文杉のちょっと下です)

写真はその時に撮ったもの。

 

 

ちなみに水場はこんな感じ。縄文杉から下った登山道上にあります。

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縄文杉から下は大株歩道というそうで、縄文杉を始めとした大きな樹木や切株がいっぱいありました。

 

ウィルソン株もまたその一つです。

 

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有名なハート型と私のセクシーショット!w

 

※入口から入って右手前の、ある一点から見ないとハート型には見えません。

これを見つけた人はすごいですね。

 

lovelyって感じです。

 

 

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ウィルソン株の外観。デカいですね

 

 

他にも、夫婦杉や女王杉、大王杉なんていう大きな杉がありました。

 

さらに下っていくと大株歩道の終点(正確には始点)です。

利用者の多い場所なので、綺麗なトイレがありました。

 

 

ここから先はトロッコ道です。

 

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縄文杉トレッキングというと、雑誌の紹介などではトロッコ道を歩くのが魅力の一つになっていると思います。

 

自分もできれば歩いてみたいと思っていました。

皆さん安心してください。

 

嫌と言うほど歩けます。笑

 

 

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荒川登山口からの縄文杉トレッキングだと片道11kmの内の8kmがトロッコ道だそうです

 

 

 

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往復ルートだと22kmの内の16kmがトロッコ道。

なかなかの距離です。

 

ちなみに私は白谷雲水峡に向かうため、途中から楠川歩道(奉行歩道)に入ったので、トロッコ道は2.5kmくらいしか歩いていません。

それでも長いと感じました^^;

 

 

楠川歩道から先はコケが綺麗でいい感じでした。

 

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楠川歩道を登りきると白谷雲水峡への峠に着きます。

その峠から20分ほど登ると太鼓岩という展望ポイントに行けますが、私たちが登った時は霧雨のため、景色はぼちぼちでした。

 

 

 

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私は白谷雲水峡を下りに使いましたが、もし行くのであれば登りに通ることをオススメします。コケの美しい森なので、登りの方が森が綺麗に見えます。

 

下りだとコケが岩の陰になって登りほどは綺麗に見えません。下りに使う人は小まめに振り返って見上げましょう。

縦走の人以外は下りだけってことはないのでしょうけどね。

 

 

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オオゴカヨウオウレン

 

 

白谷雲水峡の最後の方は、綺麗な森やコケ、不思議な樹形の景色を見すぎてお腹いっぱい。

 

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コケの森はしばらくいいかな。笑

 

 

 

13時発のバスにギリギリ乗れそうだったので最後は急ぎ足。

 

 

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飛竜落としの滝?

 

 

最後の最後に雨脚が強まりましたが、この日は運よく雨具を使わずに済みました。

最後の15分は意地で使わなかっただけのような気もしますが。。笑

 

 なんとか13時のバスに間に合い無事に下山。

 

宮之浦岳、縄文杉、白谷雲水峡、一見の価値ありでした!

 

 

 

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屋久島②宮之浦岳

 

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2020/3/2-5

屋久島に着いたその日は民宿で晩ご飯。

 

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左上:飛魚の唐揚げ

右上:飛魚の刺身

右下:飛魚のさつま揚げ?

左下:ぶりの照焼き

中央:お煮しめ?

中上:タンカン

 

屋久島名物のトビオウずくし!

タンカンも屋久島の名産だそうです。

 

この民宿は食事は美味しかったけど、どうも布団が湿っぽいような感じがしてダメでした( ;´౪`)ということで名前は伏せておきます。笑

安いから仕方ないかな?

 

 

お弁当事情

泊まった宿は朝食付きだったのですが、翌日は登山のため早朝出発なのでお弁当にして頂きました。

 

お昼のお弁当も頼めるということで、値段を聞いたらなんと1人520円という安さ。

せっかくなので頼むことにしました。

 

でも予想通り朝弁当も昼弁当も中身はほとんど同じ。笑

 

屋久島はトレッキングのお客さんが多いからなのか、深夜に翌日のお弁当を作り、宿に届けてくれる業者さん多数あるのだとか。

しかも早朝4時からやっているお弁当屋さんまであるので、登山当日の出発前にも買えちゃう!

屋久島には大手のコンビニチェーンがないから助かるサービスです。

 

下記サイトは参考までに。

【食べたい】 屋久島観光協会

 

屋久島でお弁当を頼もう!登山に欠かせないお弁当屋さんをまとめました | みんとのそとログ

 

 

登山


今回の登山は淀川登山口からスタート。

【1日目】

淀川登山口 →花之江河 →黒味分れ → 黒味岳ピストン →黒味分れ

 →宮之浦岳 →新高塚小屋 →高塚小屋泊

【2日目】

高塚小屋 →縄文杉 →ウィルソン株 →大株歩道入口

 →トロッコ道 →楠川別れ →太鼓岩 →白谷雲水峡 →白谷雲水峡バス停

 

 

 

 

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淀川登山口。トイレあり。

 

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1時間くらいで淀川小屋。トイレあり。

 

 

屋久島に着いたその日のうちにこの小屋まで来て、ここに泊まる人も結構いるみたいですよ。(宿代の節約と、翌日の行程が長いためできるだけ早く出発するためじゃないかな?)

 

 

屋久島の小屋は森の中にあることもあってか、雰囲気暗いです。

日本一雨の降る地域なので、年中湿度が高く、小屋の中もジメジメ。

ちょっと怖いので1人で泊まりたくない感じ。笑

 

あとトイレはまぁ、、山のトイレの中でも最上級クラス。

屋根と壁があるだけありがたいと思いましょう。笑

 

個人的には世界遺産登録されて、外国の人も呼び込んでいる重要な観光資源なのだから

もっと整備して綺麗にするべきだと思います。国とか県がお金をだして。

 

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淀川小屋を出てすぐの川。Beautiful.

 

 

 

 

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切株更新。切株の上に新しい木が成長してこうなる。

こんな不思議な樹木がそこら中にあります。

 

 

 

 

 

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花之江河(はなのえごう)。日本最南端の高層湿原。

 

ここはいったん森を抜けて急に視界が開ける気持ちのいい場所。

休憩にも持ってこい!

 

3月初旬で湿原の植物たちは茶色で元気がありませんが、4月、5月以降には元気になってもっと明るい雰囲気になるはず!

 

 

ここから20分くらいで、黒味岳分れという黒味岳への分岐。

ザックを置いて黒味岳へピストン。

 

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晴れていれば、宮之浦岳や永田岳、海の方までバッチリ見えるようです。

写真は撮れませんでしたが、一瞬雲が切れたので少しだけ宮之浦岳が見られました。

 

黒味岳分れに戻って宮之浦岳へGo!

 

 

 

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投石湿原。バックにはさっき登った黒味岳。

 

ここから先は森歩きは終わり、笹に覆われた世界。

 

 

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屋久島は花崗岩の島。いたるところに巨岩が。

 

 

 

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見えているのは栗生岳。宮之浦岳はその後ろ雲の中。

 

 

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自然の芸術とトイレ。

 

 

 

 

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栗生岳山頂。山頂らしからぬ山頂。

もう少しで宮之浦岳!

 

 

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山頂でお昼ご飯を食べていたら晴れてきてくれました。

 

 

 

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美しい永田岳

 

宮之浦岳を過ぎればあとは下り基調。

徐々にシャクナゲやヒメシャラ、またスギの巨木の森に入っていきます。

 

今回は間られませんでしたが、もっと暖かい時期に来れば、1700m以上のエリアで屋久島ならではの高山植物が見られるそうです。

 

 

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振り返れば宮之浦岳(右上)

 

 

 

 

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こんなサイズのスギは当たり前

 

 


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ヤクシカさん

 

 

たまにある登り返しをちょこっと頑張りつつ

長い下りを終えると新高塚小屋です。

だいぶ省いちゃいましたが、新高塚小屋まの間はシャクナゲの季節は綺麗なんじゃないかな?

 

 

 

 

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新高塚小屋
 

 

 

 

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新高塚小屋の内部

 

 

 

 

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こちらが新高塚小屋の前

 

小屋も広いですが、外もテントを張れるスペースが結構あるのハイシーズンは賑わうんでしょうね。

コロナの影響で、国内外のお客さんが共に少ないようなので、今年はねらい目かも??

 

 

 

 

新高塚小屋からさらに1時間ほど歩くと高塚小屋があるのですが、これがちょっとややこしい。

 

新高塚小屋の方が古く、高塚小屋の方が新しいというあべこべ状態。

元々は新高塚小屋の方が後に建てられたのですが、その後に高塚小屋を建て替えたため、ややこしい名前になっちゃっています。

 

 

 

 これが高塚小屋

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 ちょっと遠くてわかりずらい!笑

でもなんとなく綺麗なのは伝わると思います。

内部の写真は撮り忘れちゃいました。

 

内部は3階建てで各階に5人ずつぐらい寝られるようなっているので、定員は15人といったところです。

 

建て替え前と建て替え後を、書いてくれてるブログさんを見つけたので貼っておきます。この小屋はレモンガスの社長さんの寄付により新しくなったそうですよ。

ありがたや~

新しい小屋の中の写真もあるので参考までにどうぞ。

 

 → 新しくなっても“旧”高塚小屋。 - ざるの洗い方

 

 

この日は私達以外に、日本人が3人とイタリア人が2人の計7人が泊まっていました。

この時期でこの人数なので、ハイシーズンはすぐに埋まっちゃうと思います。

きっと小屋取合戦。

ハイシーズンはテントやツエルトを忘れずに持っていきましょうね〜

 

 

続く

 

 

 

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