屋久島②宮之浦岳
2020/3/2-5
屋久島に着いたその日は民宿で晩ご飯。
左上:飛魚の唐揚げ
右上:飛魚の刺身
右下:飛魚のさつま揚げ?
左下:ぶりの照焼き
中央:お煮しめ?
中上:タンカン
屋久島名物のトビオウずくし!
タンカンも屋久島の名産だそうです。
この民宿は食事は美味しかったけど、どうも布団が湿っぽいような感じがしてダメでした( ;´౪`)ということで名前は伏せておきます。笑
安いから仕方ないかな?
お弁当事情
泊まった宿は朝食付きだったのですが、翌日は登山のため早朝出発なのでお弁当にして頂きました。
お昼のお弁当も頼めるということで、値段を聞いたらなんと1人520円という安さ。
せっかくなので頼むことにしました。
でも予想通り朝弁当も昼弁当も中身はほとんど同じ。笑
屋久島はトレッキングのお客さんが多いからなのか、深夜に翌日のお弁当を作り、宿に届けてくれる業者さん多数あるのだとか。
しかも早朝4時からやっているお弁当屋さんまであるので、登山当日の出発前にも買えちゃう!
屋久島には大手のコンビニチェーンがないから助かるサービスです。
下記サイトは参考までに。
屋久島でお弁当を頼もう!登山に欠かせないお弁当屋さんをまとめました | みんとのそとログ
登山
今回の登山は淀川登山口からスタート。
【1日目】
淀川登山口 →花之江河 →黒味分れ → 黒味岳ピストン →黒味分れ
→宮之浦岳 →新高塚小屋 →高塚小屋泊
【2日目】
高塚小屋 →縄文杉 →ウィルソン株 →大株歩道入口
→トロッコ道 →楠川別れ →太鼓岩 →白谷雲水峡 →白谷雲水峡バス停
淀川登山口。トイレあり。
1時間くらいで淀川小屋。トイレあり。
屋久島に着いたその日のうちにこの小屋まで来て、ここに泊まる人も結構いるみたいですよ。(宿代の節約と、翌日の行程が長いためできるだけ早く出発するためじゃないかな?)
屋久島の小屋は森の中にあることもあってか、雰囲気暗いです。
日本一雨の降る地域なので、年中湿度が高く、小屋の中もジメジメ。
ちょっと怖いので1人で泊まりたくない感じ。笑
あとトイレはまぁ、、山のトイレの中でも最上級クラス。
屋根と壁があるだけありがたいと思いましょう。笑
個人的には世界遺産登録されて、外国の人も呼び込んでいる重要な観光資源なのだから
もっと整備して綺麗にするべきだと思います。国とか県がお金をだして。
淀川小屋を出てすぐの川。Beautiful.
切株更新。切株の上に新しい木が成長してこうなる。
こんな不思議な樹木がそこら中にあります。
花之江河(はなのえごう)。日本最南端の高層湿原。
ここはいったん森を抜けて急に視界が開ける気持ちのいい場所。
休憩にも持ってこい!
3月初旬で湿原の植物たちは茶色で元気がありませんが、4月、5月以降には元気になってもっと明るい雰囲気になるはず!
ここから20分くらいで、黒味岳分れという黒味岳への分岐。
ザックを置いて黒味岳へピストン。
晴れていれば、宮之浦岳や永田岳、海の方までバッチリ見えるようです。
写真は撮れませんでしたが、一瞬雲が切れたので少しだけ宮之浦岳が見られました。
黒味岳分れに戻って宮之浦岳へGo!
投石湿原。バックにはさっき登った黒味岳。
ここから先は森歩きは終わり、笹に覆われた世界。
屋久島は花崗岩の島。いたるところに巨岩が。
見えているのは栗生岳。宮之浦岳はその後ろ雲の中。
自然の芸術とトイレ。
栗生岳山頂。山頂らしからぬ山頂。
もう少しで宮之浦岳!
山頂でお昼ご飯を食べていたら晴れてきてくれました。
美しい永田岳
宮之浦岳を過ぎればあとは下り基調。
徐々にシャクナゲやヒメシャラ、またスギの巨木の森に入っていきます。
今回は間られませんでしたが、もっと暖かい時期に来れば、1700m以上のエリアで屋久島ならではの高山植物が見られるそうです。
振り返れば宮之浦岳(右上)
こんなサイズのスギは当たり前
ヤクシカさん
たまにある登り返しをちょこっと頑張りつつ
長い下りを終えると新高塚小屋です。
だいぶ省いちゃいましたが、新高塚小屋まの間はシャクナゲの季節は綺麗なんじゃないかな?
新高塚小屋
新高塚小屋の内部
こちらが新高塚小屋の前
小屋も広いですが、外もテントを張れるスペースが結構あるのハイシーズンは賑わうんでしょうね。
コロナの影響で、国内外のお客さんが共に少ないようなので、今年はねらい目かも??
新高塚小屋からさらに1時間ほど歩くと高塚小屋があるのですが、これがちょっとややこしい。
新高塚小屋の方が古く、高塚小屋の方が新しいというあべこべ状態。
元々は新高塚小屋の方が後に建てられたのですが、その後に高塚小屋を建て替えたため、ややこしい名前になっちゃっています。
これが高塚小屋
ちょっと遠くてわかりずらい!笑
でもなんとなく綺麗なのは伝わると思います。
内部の写真は撮り忘れちゃいました。
内部は3階建てで各階に5人ずつぐらい寝られるようなっているので、定員は15人といったところです。
建て替え前と建て替え後を、書いてくれてるブログさんを見つけたので貼っておきます。この小屋はレモンガスの社長さんの寄付により新しくなったそうですよ。
ありがたや~
新しい小屋の中の写真もあるので参考までにどうぞ。
この日は私達以外に、日本人が3人とイタリア人が2人の計7人が泊まっていました。
この時期でこの人数なので、ハイシーズンはすぐに埋まっちゃうと思います。
きっと小屋取合戦。
ハイシーズンはテントやツエルトを忘れずに持っていきましょうね〜
続く
sAn trailはこちら
長野県安曇野市在住の登山ガイド。
関東近郊の低山から憧れの北アルプスや南アルプスまで様々な山をご案内いたします。登山未経験者の方もお気軽にお問合せ下さい。
屋久島①
2020/3/2-5
ハイシーズン前の屋久島にいってきました!
初日は屋久島の東側にある町、安房(あんぼう)に1泊。翌日の早朝から1泊2日で登山に行きました。安房は宮之浦に続いて屋久島で2番目に大きな街?です。
登山のルートは淀川登山口から宮之浦岳を経由し、縄文杉を拝んで白谷雲水峡に下山。
下山後は宮之浦にある宿に宿泊。
最終日は屋久島を半日観光して再び飛行機で帰路へ。
交通手段
屋久島へのもっとも一般的な行き方は、鹿児島まで飛行機、鹿児島から屋久島は高速船もしくはフェリー。
今回、私は羽田→鹿児島→屋久島と移動は全て飛行機を使いました。
高速船やフェリーを使うと空港からフェリー乗り場までの移動が面倒だったのと、高速船が思っていたより高かいんです。
↑鹿児島から屋久島までの飛行機。50人乗りくらいだったかな?
高速船の値段は片道9200円、往復16600円なので意外に高いんです。
所用時間は往路3時間、復路2時間30〜45分。
フェリーの値段は往路5200円、復路4700円で合計9900円。
所用時間は往復ともに約4時間です。高速船に比べて時間が掛かるぶん安いようです。
※高速線は1日7便ほどありますが、フェリーは1日1便しかありません。
移動に時間をかけたく無い方には、飛行機がオススメです。
乗継の良い便を選べば、東京から屋久島まで5時間かからずに着けるみたいです。
もしも75日以上前から、計画できるのであればJALのウルトラ先特で購入するのが1番安く屋久島に行く方法になると思います。
※鹿児島 ←→ 屋久島間の飛行機はJAL系列しか飛んでいません。
下記サイトも参考になるかも。
https://o-senyakushima.net/access-ship/
あとはオリオンツアーなどのパッケージツアーで交通手段や宿、レンタカー等をまとめて予約する手もあります。
私はオリオンツアーを使用しました,羽田からの往復飛行機利用の1泊4日プラン。
1泊目はツアーに含まれた宿に宿泊。
2泊目は登山のため山小屋泊。
3泊目は下山口側に自分で宿を予約。
3月上旬で、東京〜鹿児島〜屋久島の往復の飛行機代と民宿1泊2食付きで1人40,000円ほどでした。
※時期や平日・休日、宿のグレードにより変わります
宿1泊込みなので自分で飛行機やフェリーを予約するよりだいぶ安いです。
安い分、鹿児島空港で2時間の乗り継ぎ待ちがありましたが。
鹿児島空港からの霧島の山なみ
今回は4日間の旅行でしたが、時間とお金があるなら1週間〜2週間ほど滞在したかったというのが本音です。
屋久島は縄文杉や白谷雲水峡のハイキング、宮之浦岳の登山ばかりが注目されがちですが、他にも魅力的なものが沢山!
SUPやカヤック、カヌー、沢登りなどのウォーターアクティビティや花崗岩の島ならではのクライミング!
ウミガメの産卵まで見られちゃいます。
他にも滝があったり、、
ん〜!魅力がいっぱい!!
かくいう自分は宮之浦岳〜縄文杉〜白谷雲水峡縦走の王道コースでしたが。笑
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アバランチビーコン講習
新型コロナウィルスで世間は大変なことになっていますね。世間全体として、もう少し心に余裕を持ちたいですね。
さて、今年は暖冬でどこのスキー場も雪不足。
スキーや雪山登山をしないひとは、屋根の雪下ろしや雪掻きが無くてハッピーかもしれませんが(´-`).。oO
今回はBCスキーや雪山登山に必携する、三種の神器と言われるアバランチビーコン、プローブ、ショベルの使い方講習です。
先日、白馬にてBCスキー中に雪崩事故に巻き込まれて1人が完全埋没したそうです。
ビーコンは所持していたそうですが、出発時にビーコンチェックを怠ったようでスイッチはオフ。
それでも近くにいた方々のプロービング捜索によって、3時間後に無事救出されたようです。
完全埋没でビーコンがオフだったにも関わらず助かったのは、エアーポケットなどの条件に恵まれたそうです。
通常であれば、埋没から15分以内に救出しないと生還率がグッと下がってしまうと言われるので、BCスキーや雪山登山に行く際は必ずビーコンを携帯しましょう。
もちろんオンにした状態で。
話は戻って今回は東京からのお客さん!
ビーコン、プローブ、ショベルを購入したが、使った事がないので教えて欲しいとの事でした。
スキーもしたいという事だったので、雪を求めて遥々志賀高原まで来ていただきました。感謝感謝です。
1日目はお昼過ぎまで一緒にスキーをして楽しみ、宿で温泉に入ってから部屋で事前の講習。
2日目は実際に雪上に行き、ビーコンやプローブの捜索練習。
1日目は1800mを超えるスキー場でも夕方から雨予報。14時ごろにスキーを切り上げ大正解。駐車場に戻ったタイミングで雨が降り始めていました。
その後、宿に戻り温泉でゆっくりしたあとに、雪崩についてや、ビーコンの特性、ビーコンを使用した捜索の流れを机上で勉強。
翌日は湯田中の宿を8時半頃出発しましたが、志賀高原への山道が渋滞の模様。
ノーマルタイヤなのか、登れなくなった車が道の途中でチェーンを巻いていたのが原因です。しかも1台、2台の話ではなく、10〜15台くらいはいたと思います。
皆さんチェーンは急坂の前にあるチェーン着脱場で装着しましょう。
渋滞を抜けて、スキー場近くの雪上で講習です。
①雪山に入る際のビーコンのチェック方法
②プローブの使い方
③ビーコンの使い方
④捜索の流れ
こんな感じの内容で講習をさせて頂きました。
百聞は一見にしかず!
机上で説明を聞くだけだと簡単そうに感じますが、実際にやってみるのとでは違います。
5分で見つけて10分で掘り出す。
トータル15分以内の救出を目指すわけですが、その難しさも感じられます。
とくに掘り出し作業は想像以上にキツい作業です。実際、50cm埋没しているだけでも、1人で15分以内に掘り出すのは大変です。
BCに入る以上、雪崩にあう可能性は誰にでもあります。
その時に少しでも生存確率を上げるために、少なくとも3人以上で入ることが大切です。
実際に練習することで、ビーコンの使い方を確認するのはもちろん、雪崩の怖さを考えることが出来ます。
毎年シーズン始めに1回くらいは練習したいですね。
最後はおまけ程度に、スノーソーで雪のブロックの切り出しもやりました。
これが結構楽しいんですよ。
テントの周りに風除けを作ったり、イグルーを作って遊んだり!
いくつなっても雪遊びは楽しいものです。笑
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